【またまた帰ってきた】「バブみコンテスト」イラスト部門最優秀作品のSS大公開【バブみネーター】

 

みなさま

 

\バブバブゥー(わたしは帰ってきた)/

 

バブみ書影

 

……またまたバブみネーターが帰ってきました!

先日大盛況の中、結果発表をむかえた「バブみコンテスト」ですが、みなさま何かお忘れではありませんか?

 

そうです! イラスト部門の最優秀作品を題材にした壱日千次先生書き下ろしショートストーリーがついに大公開!!

 

まずは、Twitterハンドルネーム mappaさんの受賞イラストをどうぞ~

 

mappa‏ @Coca0424

 

さてさて可愛いこの娘にどうオギャるのでしょうか?

それではいってみましょう! バァブゥ~

 


僕の小中学高の先輩・甘粕一徹さん。
眉目秀麗にして、勉強でも運動でもズバぬけた完璧超人。
その背中を追いかけ、僕は今年、全国一の名門高の英凛学園に入学した。なのに一徹さんは――
「アーイ!!ババババババババブゥウウウーーーーー!!」
なぜだ。
放課後の公園のベンチで、一徹さんは二人の年下少女に甘えまくっていた。
彼の義母の綾音さん(僕のクラスメイト)が、肉まんを手に取り、
「これ熱いから、ママがフーフーしてあげまちゅからね」
肉まんをチギって吐息で冷まし、一徹さんの口元にもっていく。彼は小学六年生の義姉(意味がわからない)の雛ちゃんに膝枕されている。
あむあむと咀嚼する一徹さんを、雛ちゃんは幸せそうに見下ろし、
「イッくん、おいちいでちゅか?」
「ん」
「いっぱい食べて、エライでちゅね~~」
「ンアーーーーーー!!!」
夢であってほしい。

後日、一徹さんのクラスメイトに聞いたところ……
彼は年下に甘える『バブみ』に全てをかける『バブみの修羅』として生きているらしい。
なぜそんな、奇怪な事態になっているのか。
僕は一徹さんが一人でいる時を狙い、直接話しかける事にした。
なぜなら義母や義姉が一緒だと『後輩に絡まれて怖いよーー!!』と甘える口実にされてしまうからだ。まさにバブみの修羅である。
一徹さんは、きょう単独で下校している。チャンスだ。
僕は彼の前に立ちふさがり、
「なぜです、甘粕さん!」
「む、君か。どうせ会いに来るなら、ママや雛姉がいるときに俺を脅してほしいのだが」
そんな妄言を、僕は無視して、
「僕はあなたに憧れていたのに……情けないですよ! 年下に甘えるだなんて!」
「では聞くが、君は――」
一徹さんが、僕をまっすぐ指さしてきて、
「年下の女の子に、全身全霊で甘えたことがあるか?」
「あ、有るわけないでしょう! そんな馬鹿なこと!」
「馬鹿なこと……か」
一徹さんは寂しげに苦笑し、
「そうかもしれんな。だがいいんだ。誰にどう思われようとも、俺はこの道を行くだけだ」
そう言って去っていく。その背中は無人の荒野をゆく、冒険者の背中を思わせた。
「……く、くそっ!」
僕はやり場のない苛立ちを抱え、家へ帰った。
居間に入ると、妹が迎えてくれる。
まだ小さいがしっかり者だ。ガラガラを持っているのは、生まれたばかりの弟の面倒を見ていたからだろう。
「おにいちゃん、どーしたの? なんか疲れた顔してる」
「……なんでもないよ」
妹は心配そうな顔をしたあと、背伸びして、
「元気でるように、よしよししてあげるね」
弟にするように、僕の頭をなでてくれる。
「!」
その時。
ささくれ立った心が、嘘のように穏やかになっていった。
(もしや……これが、バブみ!?)
脳裏に、一徹さんの言葉がよみがえる。
『君は――年下の女の子に、全身全霊で甘えたことがあるか?』」
もしかしたら……妹に全力で甘えれば、一徹さんの気持ちがわかるかもしれない。
僕はためらいつつ言った。
「バ、バブバブ……」
「あっ、お兄ちゃん赤ちゃんみたい。可愛い!」
妹が僕の体を引っ張り、膝枕してくれた。
肉付きの薄いふとももから、幸せな感触が伝わってくる。脳髄が溶けそうだ。
(ぼ……僕は再び、一徹さんの背中を追いかけることになるかもしれない……)
「お兄ちゃん、お腹すいてない? ミルクのみまちゅか?」
「バブーーーーー!」
ここにもう一人の、バブみの修羅が産声をあげようとしていた。

 


いかがだったでしょうか?

また一人バブみの修羅道へと踏み出す……

まさに武勇伝!

 

川柳の最優秀作品や今村彩夏さんによる朗読は特設サイトからお楽しみいただけます!

コチラから

 

それでは今回はこの辺にて

\バブバブ アーイ(またね~)/